久し振りに中丸山から熊野岳へ。
このコースは、上山の子供会の転落事故以来、なんとなく足が遠のいていました。
仙人橋を渡り切った左側の転落箇所には、柵が設けられていました。
散策道と登山道の境界、あの時この柵があれば転落は防げただろうに、と思うと残念でなりません。
ほんとうに胸の痛む事故でした。
木の葉が落ちて明るい登山道をのんびり登って行きます。
熟したキャラボクの実が、甘くて美味しいです。
仙人沢をはさんだ向こう側からは、エコーラインを通る車の音が聞こえてきます。
中丸山で先行者に追いつきました。
この人達も、かなりのんびり山行のようでした。
熊野岳には、刈田岳から人力で運んだ真新しい鳥居が建てられていました。。
鳥居をくぐり、石垣で囲まれた中にある神社では、屋根の修理をしているようでした。
穏やかなお天気で、仕事もはかどることでしょう。
肩の避難小屋に行く道は、本当に平らですね~
初夏は、この両側にもコマクサがたくさん咲いています。
このコマクサの晩秋の姿を見たことがありませんでした。
花が咲かなければ気が付かないほど小さな草の塊ですから、枯れていればなおのこと見つけにくいですね。
この枯葉の下の土の中では、すでに来年の花を咲かせるための準備が始まっていることでしょう。
肩の避難小屋まで来たら、カメラの付いた三脚を抱えた人が急ぎ足で来て、「黄色いガスが上がってきました、危ないといけないので淵から離れます」と声をかけてきました。
「えっ、本当ですか?」と、咄嗟にお釜の見える淵まで小走りで行く私がいました^^;
少し硫黄の臭いはしましたが、黄色いガスは私には見えませんでした。
今までガスが出たと聞いたことはなかったのですが・・・
どの辺からガスが上がっていたのか聞けばよかったな~
お釜を見ながら馬の背を歩いて行くと、前方から音楽が聞こえてきました。
まさか、刈田岳のレストハウスが音楽を流しているの?
いえいえ違いました。ひとりの男の人がお釜を見ながらケーナで「コンドルは飛んでいく」を吹いていたのです。
いい音色でした。吹き終わったら刈田岳の方へ歩いて行ってしまいました。
のんびり歩きだったので、帰りは刈田駐車からシャトルバスでも・・・と思ったのですが、待ち時間があるので歩いて下りました。
気持ちの良い一日でした。
園地のレンゲツツジの葉が、少し傾いた太陽の光を透かして赤く映えていました。
きれいですね。
紅葉前線は通り過ぎていきましたが、カラマツの黄葉はこれからです。
午後から御田の神に行ってきました。
遊歩道が全区間完成し、刈田駐車場から行きやすくなりました。
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この木道の完成で、御田の神湿原の貴重な自然は辛うじて荒廃から守られる事となりました。
避難小屋の近くに祠がありました。今まで気が付きませんでした。
エコーラインとほぼ平行している登山道からも御田の神に行けるよう橋が作られていました。
一緒に工事が行われた登山道の様子も見てきました。
登山道脇の右側の草地は、沢に向かってかなりオーバーハングしています。
必ずロープ内を歩くよう、要注意箇所です。
阿部・クラーク顕彰碑のここには、頑丈そうな橋が架けられていました。
登山道で、森林管理署のパトロールの方と会いました。
この一帯は国有林の特別保護区です。
草花や木はもちろん、石ころ一個も持ち出しは禁止となっているのです。
お天気は下り坂、洗濯板のような雲が出ていました。
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Author:noguchi
pensionオーナー夫人
山が好き、花が好き、鳥が好き・・・
やっと自然を楽しめる年齢になりました。
オーナー(hisa)も投稿します。