やっと安定したお天気になりました。
吸い込まれるような青い空の下、せっせと布団や毛布を干したりして夏の片付けをしました。
今年は家の裏と表と、2つの巣箱ではシジュウカラがヒナを育てました。
その巣箱の古い巣を、主人がハシゴをかけて掃除しました。
内側には柔らかい動物の毛のような物を敷いています。
赤いのは毛糸でしょうか。
昔、犬を飼っていた頃は良く犬の毛を集めにきていました。
卵は1つ孵らなかったようですネ。
裏庭では、久し振りにコサメビタキもヒナを孵したようでした。
水平に伸びた枝に止まり、空中で虫を捕まえてはブーメランのように元の枝に戻ります。大きな目と、自分よりずっと大きな鳥も怯まずに追い払う所は以前と同じ光景でした。
ナラの木が葉っぱを落としたら、木のコブのような巣を見つけることができるかもしれません。
2日に遊びに来ていた娘夫婦が帰り、夏が終わりました。
予てから温めていた白神岳・・・友人が大人の休日倶楽部の格安切符が使える期間に行きたいと言っていたのですが、都合のつくのが3日から6日までの4日間だけ。
しかも、その中でお天気の良い日にと、かなりの限定期間。
結局4日~6日で行こうと決まったのが前日でした。
東京から1番の新幹線に乗ってきた友人を上山駅で拾い、今日は白神岳の麓まで車で移動です。
東北中央道~R13~秋田自動車道~R101号を秋田県から青森県へ。
五能線の白神登山口駅に寄ってみました。
世界自然遺産に登録された白神山地だから、白神登山口駅も立派な駅舎ではと想像していたのですが、駅舎はなく小さな待合室のみがあるごく普通の無人駅でした。
道路は、この駅付近でR101号線から分かれて登山口へと登って行きます。
登山口には、車100台ほど止まれる大きな駐車場と休憩所がありました。
ここまで上山から350km・・・やはり少々遠いです。
今日はここに泊まって明朝発です。
できるだけ涼しいうちにと、あたりが薄明るくなった5時出発。
青森ヒバの爽やかな香りを時折感じながら歩いて行きます。
昨日下山して来た人が、沢沿いの「二股コースはお勧めでないと言われた」というので、私達もマテ山コース往復です。
ぶな林をずっと歩き、稜線が近くなってやっと展望が開けてきました。
展望がきくようになると山頂も近いです。
白神岳から登って来た方向を見ています。
左の大きな建物がトイレ、右側の建物が避難小屋です。
山頂に着いた時にはまだ展望が利いたのですが、カメラをいじっている間にガスが流れて来てしまいました。
でも静かな山頂でほっとしました。
世界遺産に登録されて、連日大勢の登山者で賑わっているのではと懸念していたのです。
結局下山する時に、計13人ほどの人とすれ違っただけでした。
花ももう少なく、紅葉にも早く・・・端境期だったからでしょうか。
今日の宿は、友人が秋田八森の民宿「観海荘」を探してくれていました。
4月にオープンしたばかりのきれいで新鮮な雰囲気の民宿でした。
民宿のダイニングからの夕日がきれいです。
海の幸、畑の幸をお腹いっぱい食べて・・・あとはゆっくり眠るだけ。
夜中に雨が降りました。
翌日は友人が以前から行きたいと言っていた泥湯に行き、川原毛地獄と川原毛大湯滝を見学しました。
温泉が滝になっている川原毛大湯滝。一見の価値有り!
友人はもちろん念願の温泉に束の間でしたが浸かりました。水着は持っていませんでしたが!?
そして私は「ババヘラアイス」を食べることができて満足!
いつかテレビのある番組で、「あなたの住んでいる県のソウルフードは?」という問いに、秋田県の人が「ババヘラアイス」と答えていました。
主人に「ババヘラアイスって知っている?」と聞いたら、「食べた事がある」「美味しかった」と言うのです。
秋田100キロマラソンの帰りに高松岳に登り、下りた所(川原毛地獄)で売っていたのだそうです。
なら、秋田県に行った時には是非食べてみようと思っていたのです。
R101号秋田白神付近のババヘラアイス売り。秋田美人の若い娘さんが売っていました。
川原毛地獄ではお爺さんが売っていました。さすが年季が入っているようで、チューリップ型に盛ってくれました(写真右)。
この日記を、白神山地イメージソング 「悠久の都」という歌を聴きながら書いています。(試聴)
これは、地元八森町出身で音楽プロデューサーの松尾一彦さん(元オフコース)が作曲し、町の活性化に使って欲しいと提供。歌詞を一般公募して作った歌なのだそうです。
CD一番目はソロ、二番目には、地元八森中学校全校生徒の合唱も入っているステキな歌です。
八森いさり火温泉ハタハタ館でCDを売っていました。
とてもきれいで心が癒される歌です。
楽しい3日間でした。
山形に来て32年目の夏を迎えました。
「いいな、花火見たいな~」 いつか、そんな事を話したように思います。
花火は、小さい頃見ただけでずっと見ていません。
お客さん商売だから、お客さんが出歩く時は忙しい時・・・だから、これからも花火を見る機会はきっとないだろうと思っていました。
ある日の事、「お母さん、花火見に行く?規模はだいぶ小さいけれど・・・」
お盆は、山形、赤川、大石田と花火見物三昧をしていた息子が、そんな事を言ってくれました。
そして、8月最後の日曜日、朝日町の大谷地区の風神祭りに行ってきました。
なんだか懐かしく郷愁を誘うような屋台が出ていました。
幼い頃の祭りの夜店の記憶が蘇ってきます。
焼きそばやタコヤキを買って花火を見る場所を探します。
結局、駐車場のそばの空き地で見ることにしましたが、祭りの付録で花火があるのか、あまり花火だけを見る人はいないようです。
午後7時。花火があがり始めました。
花火は300発。
祭りのお囃子を遠くに聞きながら、多分40何年振りかになる花火を楽しみました。
夏の良い思いでになりました。
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Author:noguchi
pensionオーナー夫人
山が好き、花が好き、鳥が好き・・・
やっと自然を楽しめる年齢になりました。
オーナー(hisa)も投稿します。